松井優征 著:『魔人探偵脳噛ネウロ 21 (21) (ジャンプコミックス) 』を読了。
笹塚さん。から、ネウロと弥子のケンカ(?)まで。
個人的には笹塚さんよりも、ダンボールおじさん…本城さんの方が衝撃的でした。
クライマックスまっしぐらで、伏線というか過去のシーンであったコトが活きた展開ですごい。
後半は人間サイドの化け物側への逆襲という流れに。単行本単位としてのバランスを取ってるのでしょうか。笹塚さんのために。(?)
XI(イレブン)の記憶を読む能力は反則ですね。
他人の記憶の中の自分と、実際の自分には齟齬が生じていても良いハズなのですが、そこまでXIの能力はフォローしているのだとしたら無敵ですね。本心を押し殺して仕事していた笹塚さんすら…家族に化けられたからかもしれませんが。
前にも書いたかもしれませんが、阿久悠さんの『清らかな厭世』の中に、
『愛情の証明は 小さなことを忘れないでいる 記憶力の誠意だ』(P.86)
とあった。
まさにこれを“使われた”ワケですね。手強い能力ですわ。
次巻にも期待。