藤麻無有彌の日記:||

藤麻無有彌(とーま・むゆみ)がダラダラしています。

“【夜麻みゆき】 : 『レヴァリアース 完全版 2巻』読了。”

『レヴァリアース 完全版 2巻』を読みました。

[ブログ内リンク] : 『“【夜麻みゆき】 : 『レヴァリアース 完全版 1巻』読了。”』

先日、復刊ドットコムさんから予約しておいた1・2巻セットが届きました☆

2012 10 30 レヴァリ 完全版 1・2 巻

復刊ドットコムさん特典のポストカード計3種)
(前回、1巻の感想を書いたときに2冊買ったと書きましたけどまた1巻ありますね。(笑))
(好きな漫画家さんのはどんだけあっても良いのです☆)

2012 10 30 レヴァリ 完全版、旧版

(Gファン時代の単行本A5サイズの2巻、3巻と、左下完全版と、右下が愛蔵版2巻)

2012 10 30 レヴァリ 愛蔵版 2巻 口絵

(愛蔵版2巻の最初めくったところのカラーページ。これは完全版に未収録。初出はGファン表紙。ほかはポストカードブック『夜麻みゆき作品集』や画集に収録されてる(ハズ))

2012 10 30 レヴァリ 完全版 2巻 口絵

(完全版2巻の最初めくったところのカラーページ。Gファンコミックス2巻表紙。)

2012 10 30 レヴァリ 愛蔵版 2巻 目次

(愛蔵版2巻目次。)

2012 10 30 レヴァリ 完全版 2巻 目次

(完全版2巻目次。収録回の区切りは愛蔵版と同じで、巻頭の回が丁度カラーの回で冒頭をカラーで収録。また完全版1巻同様にカラーページは合計9ページ収録。ドラマCDのイラスト(一部)、Gファンコミックス3巻表紙が収録。)

(つか蛇足だけど、シオンさまの声を山口勝平さんがやってたんだよなぁ…。)



レヴァリはねぇ、思い出ですけど、前にも書いたかもだけど、先に『幻想大陸』から入ったので、レヴァリの存在を最初知らなかったんですよ。で、完結してから(というか気付いた頃には「完結してた」)本屋さんで新品で一気に全3巻購入しましてね。
その本屋さん行ったあとに、親戚の家に行った記憶があって、そこで3巻一気に読んだんですよ。
……もぉ、引き込まれてね。で、あのエンディングでしょう? 引き込まれて引きずりましたね。(笑)

旧版での3巻の位置がね。
殆どが異世界での話なものだから、その直前のアミュレットの話とか『あぁ、これが最後か』とか、そのあとのランチタイムとかね。
もぉ総括ですからね。シオンさまが穏やかになってるのと同時に、並々ならない覚悟も一緒に背負ってるからねぇ。。。

異世界に行って、ウリックが女であることを告白したときは最初に読んだ当時も(1巻で読者的には女であることは分かってるにも関わらず)バクバクな気持ちで読んでましたね。
シオンさまがウリックから顔近づけられたときに「うわぁ!」ってなったときの心境に似るものがあるとゆーか。(笑)


っていうかーねー、シオンさまのセリフの、
「イリアと旅をするんだ」ってトコや、
「イリア(女)に戻れよ」ってトコや、
「アドビスで一緒に暮らさねーか」ってね、
もぉ、これほとんどプロポーズじゃん! って今さらながら思うよね☆(//▽//)

最後の戦いとかを読んでね、作品にのめり込んでる私からすると、ホント「ずっとアドビスに居ろよ!」って思うもの!!(w


イールズオーヴァとの戦いに関しては、ウリックの絶望感とか、“ペン子ちゃん”のくだりの恐怖の渦中にいるところも引き込まれたね。
目的としていたラスボスが既に死んでて、別のボスがいる っていうのも当時はすごい衝撃でしたよ。

どこか悲壮感さえ漂うバトルなのに、『ポカポカ攻撃はないだろ〜…』ってトコや、『本のコレクションの均整を乱しやがって!』とか、そういうギャグが入るのも面白い。
緊張感を決して阻害するワケでもないし。むしろ緊張感を緩和させてくれるような、絶妙なね。
『ウリックの罵倒しながら気を休めてくれる』(P.153) ような。
読み手的にも重過ぎなかったですよ。

一方シリアスなところで、
「魔法によって世界が発展し  そして世界が崩壊する未来を…」(第26話 トビラ)
ってあたりのところで、最初に読んでから何年か経って、あぁこれ現実のコトに照らし合わすことできるよなぁ、って思ったり。
「自然界のバランスを崩し 世界は滅亡する!」とかね。
現実の科学技術の発展と自然破壊に容易に繋がるなぁ、と。
(これがGファンに掲載されたの1996年3月号ですからね……)

また、シオンさまが回想シーンで魔法の勉強してたところで、
「語学や数式や歴史・地理 あらゆるものが繋がってる」
っていうセリフは今の私はすごく共感できる。(当時はなんとも思ってなかったけど)
し、
そのあとのザードのセリフの、
「知るコトを知るために学んでいるのだな」
は、ある種の支えにさえなる言葉ですわ。


あらゆるシーンが、
あらゆるコトバが、
今の私を形成している一部になってることを再認識させてくれる。私にとっての大切な作品です。


2巻描き下ろしはシオン目線の物語。
これは1巻よりも良いかも。シオンさまだからとゆー贔屓目を抜きにしても。
葛藤と真意が交錯してる中の気持ちがそのままウリックに対して表われてるのが良いです。


完全版というコトで企画が3本!

まずは不毛な人気投票が!
なにが不毛かて、シオンさまが人気なのはもう当たり前だから…!w
だから投票結果の棒グラフが2位のウリックに対してダブルスコア☆
そしてイールズオーヴァより低いレムェ…ww
(まぁ、私もイールズオーヴァは大好きですけど。w)
(夜麻作品は、十六夜とかウリックとかのほわほわ系とかも好きですけど、イールの美学みたいなものも好きだし影響受けてるので。)

“心に残る名台詞”企画で、やっぱりデマゴーグ入ってたw
その他に挙げられてるものは全て共感できるポイントばかり!
さすがファンの方々!

夜麻先生にQ&Aインタビュー企画で。
やー、こういうの読んでるとどうしても続きが読みたくなってしまいますね。
水彩画もまたやって頂きたいですし。
ザードの相方の鳥さんの名前についても“必要になってから”ってお答えなので、まだその可能性に期待してしまいますし。


夜麻先生には無理のないペースでまた新作を期待しています☆
刻の大地』の続きはいつでも待ちますから。

そして復刊ドットコムさんはいい仕事して下さいました。
とりあえず『幻想大陸』の復刊を次にお願いしますね。

レヴァリアース 完全版(2)レヴァリアース 完全版(2)
(2012/10/30)
夜麻みゆき

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